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2013/12/26

松たか子、“夫”不在も「後で慰めます」 華やか着物姿で歌舞伎座レッドカーペット

 映画『小さいおうち』の歌舞伎座プレミア試写会が26日、東京都内の同所で行われ、出演者の松たか子、黒木華、吉岡秀隆、橋爪功、吉行和子、室井滋、中嶋朋子、ラサール石井、秋山聡、市川福太郎、夏川結衣、小林稔侍、倍賞千恵子と山田洋次監督が出席した。
 本作は、2010年に第143回直木賞を受賞した作家・中島京子さんのベストセラーを映画化。昭和初期の東京郊外に住む女性・時子(松)にまつわる“恋愛事件”に隠された秘密が、60年の時を経て平成の時代にひも解かれるというもので、50年にわたって家族の絆を描いてきた山田監督が、本作では“家族の秘密”に迫る。
 舞台あいさつ前にはレッドカーペットイベントが行われ、女性陣は晴れやかな着物姿で登場。その後、山田監督、倍賞と共に劇場の花道を歩いた松は「公開より一足先に皆さんに見ていただくこと、今日この時間をこの映画に充てていただいたことを感謝しています。私の演じた時子は微妙な役柄ですが、このような人もいたのかなと思いをはせて見ていただけたらうれしいです」とアピールした。
 歌舞伎座が新開場してから映画が上映されるのはこの日が初めてとなり、橋爪は「まさか歌舞伎座の舞台に立てるとは夢にも思わなかった」と感慨深い様子。吉行も「一生踏めないであろう歌舞伎座の舞台に立って、夢のようです」と語り、室井は、緊張のあまり「ラサールさんに、女性がこういう場所に立って大丈夫なんですかね、と聞いたら『相撲じゃないんだから』と言われた」と明かして笑わせた。
 この日、松の夫を演じた片岡孝太郎は京都・南座での公演のためイベントを欠席。孝太郎はビデオメッセージを寄せ、松は「孝太郎さんだけここにいられないなんて残念。後で、大丈夫だったよと慰めてあげます」とにっこりほほ笑んだ。
 映画は来年1月25日から全国ロードショー。